40代に差し掛かり、急に抜け毛が増えたと感じることはありませんか?
でも、今までも産後や夏の終わりにも一時的に抜け毛が増えたことはあったし、心配しなくても、でもまたすぐ元に戻るよね?そう思っている方も多いかと思います
でも、アラフォーからの抜け毛は、一時的なことではなく、女性ホルモンの減少、揺らぎ世代特有の”めぐり”の悪さなどから、じょじょに慢性的な薄毛に移行していく可能性がとても大きいのです。
女性の薄毛の7つの原因
それでは、女性が薄毛になる原因を詳しく見ていきましょう。
1.ストレス
ストレスは血流と直結しています。血管は血管壁をギュッと固く縮まったりパッとゆるめたりをポンプのように繰り返して血液を体中に送っていますが、ストレスがかかり、筋肉が緊張すると、ギュッと血管を収縮させる交感神経が過剰に働き血流が悪くなります。そのため毛根に栄養が届きにくくなるのです。このような状態が長く続くと、しだいに毛根の細胞は小さくなり髪ガ育たなくなったり、育っても細かったり、ついにはわずかな刺激で抜け落ちてしまうのです。
2.過度なダイエット
ダイエットは計画的にやれば問題ないですが、一つの果物だけ、あるいはコンニャクだけというような極端なカロリー制限をしてしまうと、血液自体に栄養が不足し、毛根に栄養がいかなくなってしまいます。
これは若方でも同じで、どんなダイエットをしても長期に計画を立て、必要な栄養までカットしないようにすることが大切です。カロリーを増やさずに栄養を補給できるサプリなどを利用して、良質なたんぱく質、ケラチン、コラーゲンなどを積極的にとって下さいね。
3.血流不足
更年期に差し掛かるとじょじょに女性ホルモンが減少していきます。女性ホルモンは血流をスムーズにする働きもあるので、これが不足すると、血流が、しだいに悪くなっていきます。血液だけでなく、リンパ液、細胞分裂(ターンオーバー)なども停滞していき、基礎代謝自体、若い頃のように活発ではありません。この頃になると色んな事の”めぐり”がわるくなって、髪の健康を保ちにくくなるのです。更年期からの育毛には血流改善は必須項目なんですね。
4.睡眠不足
夜は成長ホルモンの働きが活発になり体内の色んな場所で新陳代謝が行われます。もちろん毛根にとっても新しい細胞が生まれて育つ大切な時間。特に夜の10時~深夜2時までの間は成長ホルモンが一番分泌されやすい時間帯で、この時間に眠っておかないと、十分に分泌されません。副交感神経ではなく、体をリラックスさせる交感神経が活発になっていることが、成長ホルモンの分泌を促すために、とても大切な事だからです。10時は無理でも、せめて12時までには眠る体制にしたいですね。
5.食生活の乱れ
食生活が乱れると、栄養が行きわたらなくなるのはもちろんですが、味の濃すぎるものや、脂っこい食べ物ばかり食べていると、毛穴に脂肪や老廃物がたまり、血行が悪くなって抜け毛の原因になってしまいます。
6.ホルモンの乱れ
髪は女性ホルモンがつかさどっているといっても過言ではありません。出産後、妊娠して女性ホルモンたっぷりだった体から、出産後の通常のホルモン状態に戻ると、急に抜け毛が増えたのを経験した女性は多いと思います。その女性ホルモンが、通常の状態でも不足してくるのが更年期です。更年期の抜け毛や薄毛には女性ホルモンを補っておくことが重要な課題になります。
7.外的要因
パーマや、カラーリングなどをしょっちゅうしている。
ポニーテールなど、髪をひっつめる髪型をしている。
いつも同じ場所で髪を分けている。
髪をかき上げる癖がある。
スプレーなどをよく使う。
これらすべては、髪に悪い影響を与えます。パーマやカラーリングは、毛根自体を痛めますし、髪をひっ詰める、同じ場所で分ける、髪をかき上げてひっぱる癖がある、髪にスプレーをかけて毛髪の動きを止め、毛根に負担がかかる。すべて髪にとってはストレスであり、血流が悪くなる原因になります。
更年期の薄毛解決法
髪を健康に保つには栄養が大事で、そのためには血流が大事で、髪を育てるには睡眠が大事で、女性ホルモンも大事。
これらを改善することが、抜け毛を改善するためにとても大切であることが、お分かりいただけたでしょうか?
それでは、それぞれの解決法を詳しく見てみましょう。
髪に栄養を与える
髪に必要な栄養は大きく分けて3つ。
たんぱく質(アミノ酸)、ビタミン、亜鉛です。
髪にはケラチンが必要とよく言われますが、ケラチンは、たんぱく質が分解されてアミノ酸になり、そこから形成されたものです。
タンパク質を分解するためにはビタミンBが必要で、そのビタミンの吸収率をあ上げるのが、亜鉛の働きです。
もちろんバランスのとれた食事から吸収するのが一番いいのですが、
ビタミンB2が含まれる食べ物:レバー、青魚、卵、大豆、乳製品、ウナギ
ビタミンB6が含まれる食べ物:肉類、サケ、マグロ、バナナ、ナッツ
などを、意識して摂るようにするといいですよ。