更年期症状、更年期障害と色々言われますが、更年期症状とは更年期に起こる色々なお悩み症状の事で、更年期障害は医師の治療を必要とする一つの病名になります。
でも更年期の症状は日常によくある症状で、多くの人が誰にでもあることだと思ったり、少し休めば治ると思ったり、年なのだからこのくらいはしょうがないと我慢してしまったりしています。
そのせいで本当は病気だったのに初期症状を見逃してしまったり、いくらでも辛さを緩和できたのに、更年期症状を我慢したまま数年を過ごしてしまったり…生活するうえで、それはとても残念なことだと思うのです。
更年期の症状には実は200種類ぐらいもの症状があると言われていて、代表的なものをあげても、ざっと30は越えてしまいます。
● 生理不順になる
● 閉経する
● 顔がほてる、のぼせる
● 汗をかきやすい
● 汗が突然大量に出ることがある
● 眠れない、寝つきが悪い、眠りが浅い
● めまいがする
● 首や肩がこる
● 肌が荒れる。カサカサして弾力がない。(今までの化粧品が突然合わなくなったりする)
● 皮膚にアリがはうような感じがする
● 動悸、息切れ
● 胃がもたれ、ムカムカ、食欲不振
● 便秘がちになる
● 下痢をする
● 骨折しやすい
● 手足や腰が冷たい
● 腰痛がある
● 性交痛がある
● 膀胱炎になりやすい
● 膣炎になりやすい
● 尿失禁がある(くしゃみや咳をした時に尿がもれる)
● 関節が痛む(手指の関節がゴツゴツする)
● 手足がしびれる
● 手がこわばり急に物がつかめないことがある
● 立ち上がるのが困難になる
● 頭が重い
● 疲れやすい
● イライラする、ちょっとしたことで怒る
● 気分が落ち込む
● なぜか不安になる
● 髪が抜ける、薄毛になる
● 脱力感や無気力を感じる
● 何をする気にもならない
どれを見ても、少し疲れがたまったせいだ…と自己判断してしまいそうな日常の些細な事ばかりですよね。
でも、だからこそ早いうちに見つけて、適切なサポートを受けるべきだと思うのです。
ここに、病気なのか?更年期なのか?まだまだ大丈夫なのか?を判断する一つの指標として「更年期指数の自己チェック表(SIMI)」というのがあります。
これで自己採点し、点数が多いようでしたら、ぜひ医師の診察を。
幸いそこまでない場合、適度な運動、食事、睡眠を心掛け、サプリや漢方薬なども上手に取り入れて健康で快適な生活をお過ごしくださいね。
更年期指数の自己チェック表で症状が重いと思われた場合、自己チェック表を印刷して病院にお持ちになるといいですよ。
■ 簡略更年期指数(SMI) 自己チェック表
(自分の症状の度合いに応じて〇印をつけ、合計点を出します。)
顔がほてる | |||||
大量の汗をかく | |||||
腰や手足が冷える | |||||
動悸・息切れ | |||||
寝つけない・眠りが浅い | |||||
イライラする | |||||
なぜが憂うつ | |||||
頭痛・めまい・吐き気 | |||||
疲れやすい | |||||
肩こり・腰・手足の痛み | |||||
■ 判定表と解説
0~25点 | 上手に更年期を過ごされています。年に一回の健康診断は受けましょう。 |
26~50点 | まずまずです。バランスの良い食事や適度な運動を心掛け、更年期の予防に努めましょう。 |
51点~65点 | 産婦人科、更年期外来、閉経外来などを受診し、医師の指導のもとに、薬などによる適切な治療が望ましいと思われます。 生活指導や、更年期カウンセリングも受けてみましょう。 |
66~80点 | 医師による長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。 |
81~100点 | 各科の精密検査を受け、病気などではなく更年期障害のみと判断された場合は、産婦人科、更年期外来、閉経外来などで、医師による長期の、計画的な治療が必要でしょう。 |
スマートフォンの方は、少し見にくいかもしれませんが、ぜひチェックしてみてくださいね。